診療放射線技師による【心と体の透視室】

医療の中身ってわからないことだらけで、もし病気になっても医師任せという方がほとんどではありませんか?ここでは病気にならないためと、もしなってしまった場合においても、心と体をどのように保つか!?について皆さんにお役立てできる情報を発信して活きたいと思います。自身、約30年間【診療放射線技師】として勤務してきた医療現場での経験があるからこそ、お伝えできる真実を確認して頂ければと思います。

マスクの有用性~『着けてるだけで安心していません!?』これから気をつけなければならないこと…

マスクいつまで着ければいいの!?

緊急事態宣言もやっと解除(東京など首都圏の1都3県と北海道を除く)となりましたね。

しかし全国的に拡がってきた『マスク文化』一体いつまで続くのか!?と思いませんか?

もう外出時には着用が当たり前となっているマスクですが、その効能(役目)であったり、正しい取り扱い方が「理解」出来ている人は非常に少なく思えてなりません。

アゴにかけただけであったり、人前に出るときだけで、雑菌マスクの使い回し(実際にはコロナへの恐怖や感染よりも人の目や社会の手前着用していた方がほとんどでは?)など…

世間を見渡せば、多くの方が間違った使い方をしていて『にわか』『つもり』である人ばかり…まぁそんなレベルで極小マイクロウイルスが防げるはずもなく、余計に今回の緊急事態宣言って何だったんだ?とも思えてしまう令和の大惨事となってしまいましたけど…

 

wired.jp

緊急事態宣言解除後の これからのこと…

先程も書いたようにマスクは、しっかり着けてこそ【意味のある感染防御策】であるのですが、これから、にわかマスクは注意した方が良いことが多いので、ここに記しておきます。

 

 

1.にわかマスクだと感染倍増

【一般的にいう清潔】医療機関でいう清潔】には違いがあります。

 

・一般的にいわれる清潔⇒汚くしていない=見た目は綺麗(小綺麗ともいう)

医療機関でいう清潔⇒完全無菌の状態

 

今回の緊急事態宣言発令時のマスクのありようは本来であれば後者の完全無菌の状態でなければならなかったはずです。

 

完全無菌とは…雑菌の全くいない状態あるいは限りなくゼロに近い状態を言い、医療機関の中でも手術(オペ)中の術者がある状態といえます。

この時、術者(手術施行医師および介助者)はすべて、無菌のガウンをまとい、何度も何度も繰り返しの手消毒と無菌手袋を装着します。この手で手術に臨むのですが・・・

途中で背中が痒くなったり、目がかゆくなったら・・・その手でかいたり擦ったりすることは不可(もしそのような場合には直接手を施さない介助者にしてもらいます)が

誤って自身でかいてしまったりした場合(これを不潔という)もう一度手を止めてでも清潔状態の作り直しを行います。

これと比較すれば、皆さんが認識しているマスク装着は、残念ながらほとんど【にわかマスク】となってしまっていますよね。

⇒何度も他のものに触れた手でマスクを装着し、装着前に手洗いすることもほぼないのでは!?

 

2.にわかマスクでの運動は酸素量の低下を招く

日照時間も長くなり、ウォーキングやランニング、その他スポーツをされる方も増えてくると思います。

それらの体を動かす=運動は多くの酸素を必要とすることになることは誰でもお分かりだと思いますが、マスクをしていると息苦しい…呼吸が困難となることが必然的に出てきます。

全身の血液中に多くの酸素を要求しているにも関わらず、十分な酸素が供給されにくい(マスクによりガードされている)ため苦しくなるのです。

このまま運動を継続すると呼吸困難だけでなく以下のような症状を引き起こしてしまう原因ともなりますので注意してください。

手足(末梢)の冷え・不整脈(頻脈)・不安感増大・言語障害意識障害・視力障害・チアノーゼ(顔面蒼白)などの症状が現れることがあります。

 

3.にわかマスクで安心していると熱がこもり熱中症への道

マスクを着用し続けると換気効率が悪くなり、鼻や口からの空気の出入りが悪くなります。これにより体熱がこもりがちとなり、これからの季節は特に熱中症へとつながる大きな要因ともなります。

また、熱中症対策としては20~30分に一度の飲水(ゴクゴク飲むのではなく喉を潤す程度)が効果あります。ミネラルウォーターでも清涼飲料水でも何でも構いませんので、この時間内に一度の飲水が大事です。

熱による血中濃度上昇を防ぐことができると供に、口腔内に付着したウイルスを強酸(胃液)である胃内に流し込むことができるのですから、今回のコロナやインフルエンザなどの細菌・ウイルスによる感染が発症するまでに胃酸撃退できるのですから!これはやらない手はありません。

*ただし鼻腔内への付着は避けられない。

 

4.にわかマスクを継続すると、表情(感情)が損なわれる

 これは一番多い症状のひとつ!緊急事態宣言中も多くの方がこの症状に陥っていたのではないでしょうか?

目だけ見えた状態で鼻、口は覆われ…喋る言葉も少なくなる…なのにSNS・ネットでの書き込み時だけは高活性!(自粛ポリスetc)

コンビニで買い物しても無愛想に釣銭入れにお金を投げ入れるだけでギロっとした目が睨んでいるだけ…こんな経験なかったですか?(本人の意識の問題もあり)

マスクをしていない人を見つければ猛攻撃!⇒しかしこんな人に限って汚いマスクの使い回しをしていたり、全く手洗いせず雑菌まくりの手でマスクを装着していたり…

ここまで来ればウイルス感染防止のための措置手立てとしてマスクをしているのか!?ポリスと名をかざしているものの(見た目も)銀行強盗と似たかよった行動をしているのか?判別もつけがたくなり悲しい限りです。

 

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まとめ

マスク・・・しないよりまし!との考えの方が大半だと思われますが…

着用するなら正しい認識と意識をもって、【つける・はずす】を状況により上手く使い分けましょう。