診療放射線技師による【心と体の透視室】

医療の中身ってわからないことだらけで、もし病気になっても医師任せという方がほとんどではありませんか?ここでは病気にならないためと、もしなってしまった場合においても、心と体をどのように保つか!?について皆さんにお役立てできる情報を発信して活きたいと思います。自身、約30年間【診療放射線技師】として勤務してきた医療現場での経験があるからこそ、お伝えできる真実を確認して頂ければと思います。

スーパーマイクロスライスを可能にしたマルチスライスCT

 

昨日の続きです

 

kokokara-perspectiveroom.hatenablog.com

 ここに、【今も昔も変わらぬレントゲン】のことは書かせてもらっていますので、気になる方は是非、ご覧ください。

で、じゃあどうしたら…

答えは簡単!表題にもある

 

スーパーマルチスライスCT(俗に言うCT)

これを撮ることが、何よりです!

何がスゴイか!?

これについては【死角がほぼない】(見えないところがない=画像として描出される=写っている以上は診断がつけられる)ってことが、とてつもなく大きなメリットとなります。

 

このCTも勿論、デジタル画像ではあるのですが、データとしては約0.5mmの人体輪切り画像が意図も簡単に得られてしまう装置であるということです。

 

その検査の画像として、サーバーに保存されるのは約7~10mmで保管される(病院により違いあり⇒あまり細かなデータ全てを残してしまうとサーバーが一杯になってしまうため)が、元データは先程もお伝えした通り、0.5mmスライスの輪切りデータが必ずあります。

 

考えてみてください!0.5mmの輪切りですよ!もし、そこに5mmの癌があったとしたら…10枚のスライス画像にその癌が写っているということになります。

 

スゴイと思いませんか!?

 

5mm以下の病変であれば(例えば肺)それがまだ発育途中で、気管支鏡などをしても特定できない(このような場合はまだ小さすぎて処置できないため腫瘍が少し大きく育ってくるまで待つ場合があります)くらいのサイズで、すでに見つけられてしまうという、恐るべきスライスマシンなのです。これが約2~3分の検査と十数秒の息止め2回でできてしまうのだから・・・やらない手はありません。

 

そんなにスゴイ装置なら何故みんなこれを受けることにしないの!?

その通りです!

こんなにスゴイ装置なんだから、早め早めに、これをしっかり受けていれば、多くの病気や癌に罹っても治療に結び付けることができるのに…

 

今の日本では余程の疑いや、ある程度『このような病気が見込まれる』人でなければ、中々、検査にまで至らないのが現実です。

 

恐らく(これはあくまで私見ですが…)、あまりに大勢の国民が全てこれを受けることになると、今よりもっと寿命は延び、高齢者が増える事となるため、医療や福祉にかかる国の財源がもっと必要に迫られるためです。

 

『ええ~そんなのおかしい間違ってるし、ズルイ!』

そうなんです。ズルイんです。

世の中、社会は…

知ってる者が得をして、知らない者は損をするというシナリオが、どんなことにおいても用意されているのです。

 

だって医療の中身なんて一般の人は、わからないから…当然です。

 

だから少しでもここで【医療の中の表と裏】勉強すれば、もっと良い生き方が選べるようになる!ということを、私は皆さんにお伝えしたいのです。

 

おっと!また横路それてしまいましたね!

そうそう♪では、このCTをちゃんと受けるようにするためには…

 

CTを受けるには、どうすれば!?

ちょっと長くなってしまったので、この【受けるための手段】については、また次回のblogでお伝えさせていただきますね。

 

それではまた。

今も昔も変わらぬレントゲンの話

 

胸部レントゲン撮影って!?

皆さんも一度は必ず受けたことがあるレントゲン(胸部)撮影…

『はい息を吸って~止めてください!』って、あれです。

健康診断であったり、風邪をひいたりして少し咳が続くときなど医師から

『とりあえずレントゲン撮っておきましょうか!?』と言われることが必ずありますね。

このレントゲン!高齢の方であれば『今日はレントゲンかけてもろたありがたや♪ありがたや♪』と言われる人もいれば、『タバコをよく吸うから気になってたけど、レントゲンで診てもろたから安心♪』なんて人も居られるでしょう。

が、しかし!これ(多少の被曝もしますし)ありがたくなど全くもってありません!

と、言うかむしろ医療機関が儲かる(稼ぐ)ための手段のひとつに過ぎないのです。

 

胸部レントゲン撮影機器の進化

皆さんはご存知ないかも知れませんが、この胸部レントゲン撮影機器は昔からほとんど変わっていないのです!

強いて言うなら、デジカメやスマホのカメラと同様、昔はアナログであったものが、デジタルに変わった!ってくらいです。

勿論、最新のものは被曝線量を抑えることができるようになったり、画質が向上したり!とありますが、基本『息を吸って~』には何も変わりがありません。

 

何故、この検査がほとんど無意味なのか!?

この検査は縦横奥行がある3Dの人体を2Dに表現している画像で、必ず死角と言われるものがあるのです。

例えば…肺野をメインに考えた場合…

心臓・肝臓と重なる肺の部分は非常に見辛く小さな病変であればあるほど見逃します⇒画像に描出されないため⇒異常なし⇒問題なし⇒正常であると診断されます。

そりゃそうでしょう!写ってないものを異常となんて指摘できません。

けと、病変は死角に隠れているのです。

また、撮影自体がテクニカルではなくなってきました。

これは、デジカメやスマホ撮影と一緒です。

【誰が撮ってもそれなりに!】

昔は技術の高い診療放射線技師が最高のアナログ撮影装置で、これでもか!ってスーパーテクニックを持って撮影していましたが、今はフルオート!資格は必要ですが犬や猫がスイッチを押しても同じ写真が撮れるように【便利に】なっています。

あと、これらの写真を読む【読影診断】ができる医師が昔は沢山いました。

そりゃそうです。情報が少ない時代なだけに、技師は良い写真を必死で撮って、医師はその写真から読み取れる情報を一生懸命読影しようとしていたのです。

が、今は…とりあえずレントゲン…

言い方悪いですが、そんなの初めから期待していません…

それにオーダーをした主治医は【さも分かっているような診断結果】を患者に伝えますが、今、胸部のレントゲンから読影ができる(気管支末梢までちゃんと追えて読影できる)医師はどんどん少なくなってきていると思えてなりません。

 

全く無意味とは言えないレントゲン!?

胸部レントゲン撮影で【肺野のど真ん中に5cmの癌が見つかりました】

そりゃスゴイ!こんなことも何度も経験してきました。

(癌の種類【小細胞癌etc】によっては2~3ヶ月でこのように進行するタイプもあります)

このような場合『半年前にレントゲン受けて何ともないと言われたけれど…』と必ずなります。

しかし、これは先程の【とりあえず】の方々の1%にも満たない確率の患者さんにしか起こり得ないことなのです。

それに…5cmの癌ですよ!

見つかって良かった~♪ってなりますか!?

すみません申し訳ないですが、手遅れです。すでにこの大きさまで発育した癌を見つけられたって、死刑宣告されたようなものだけです。

皆さんはどう捉えますか!?

やっぱり胸部レントゲン撮影は大事でしょうか!?

 

古きよき!?日本の伝統

長年、日本ではこのスタイルがずっと継続されてきています。

こんなに技術や情報が進化してきた!にも関わらず…です。

ファーストチョイスは『とりあえずレントゲン』これもう聞き飽きたし、辞めにしません!?

実は【もっといい方法が既にあるのに】です。こちらのほうがトータルで考えて絶対良い!

けど、日本ではまだそこまで至っていません…

 

じゃあどうしたらいい!?次回は、そのお話でも♪

 

PCR検査の信憑性について

 

PCR検査の信憑性について

この検査をする!しない!で『もっと沢山の検査ができれば良いのに・・・』といった内容がニュースやSNSで言われています

 

インフルエンザの検出と同様、この検査は咽頭や鼻粘膜に付着するウイルスを検体として採取できたとき、はじめて陽性とされるものです。


実際、インフルエンザ等では、検査をするにあたって、医療機関では必ず問診があります。症状や「どうですか!?」って問われるあれです。


そこで、医師が「疑わしい!」と思った場合にはじめて検査を施行することになるのですが・・・


疑わしいと思わなかった場合には・・・検査にまでは至らないのが現状です。


また、今回のコロナウイルスに関しては症状の激しく出る方だけでなく、全く症状が出ない方や、何も日常と変わらない(なんともない)って方までおられるため、


ちょっとおかしいかも⇒病院へ行ってみる⇒検査をすることになる⇒陽性となるまで、非常に遠い道のりがあるということになるのです。


しかも先程、お伝えしたように検出能は『ホントにある!と見込んで採取した検体でなければ、実際に陽性であっても検出されない採取のされ方をしてしまっている』ことが少なからずあるからなのです。


テレビニュースで『一度、陰性になった者が再陽性で再発した!』ってなことがよく入ってきたりします。

これは陰性(完治)した訳ではなく、しっかり検体を取れていなかったか、ウイルスが小康状態で活発に増殖していた時期ではなかったということが考えられます。


皆さんも、風邪などひかれた時にずっと同じようにしんどい状態が続いていた訳でなく、少しマシになったかな?と思ったら、またぶり返したかのように熱が上がってきた、なんて経験ありませんか?


この時、風邪のウイルスは治療過程の中間域なのであって、消えてなくなっていた訳ではありません。


じゃあどうすれば・・・


症状のない人

日常生活をそのまま続けてもらって良いと思います。ただし、自分は大丈夫でも、他人は大丈夫でない(知らぬ間に移してしまっている)方があるかも知れない・・・

そのような意識は常に持ってもらいながら、行動することが大切だと思います。


症状のある人

熱発していたり、身体の倦怠感があるかた(慢性成人病や呼吸器疾患がある人は特に)コロナウイルスの指定医療機関へ行くことをオススメします。民間のクリニックや診療所では検査できなかったり、嫌がられたりすることも少なからずありますし、ここで陽性が判明した場合にも必ず指定医療機関へ薦められるか、症状が落ち着いている場合には自宅にて療養となるはずです。

 

検体の採取にあたっては苦しいですがなるべく器官の奥のほうからしっかり採ってもらうことをオススメします。


また、医療機関へ伺う場合には必ずマスクの着用や人との距離はとるようにしてください。


何度も言いますが病院(医療機関)は細菌とウイルスの温床です。

そのような患者さんが集まってくる場所なので、

それ(感染源に突入していくようなものであるということ)を避けることはできません。

 

自分自身の症状を十分に把握した上で、行動するようにしていただくのがBESTと考えます。

診療放射線技師による【心と体の透視室】配信スタート

 

はじめまして

私は約30年間、医療機関(救命救急~急性期~慢性疾患)に診療放射線技師(病院内診療では医師より先に検査による画像を確認できる)として携わり、多くの病気・症例を見てきました。

 

また、数年前からは健康づくり・予防医学を推奨するため地域(特に高齢者の中)へ入り活動することで、多くの【生の声】を聞くきっかけを得ることとなりました。

 

それにより知り得た患者さん・患者家族・高齢者の悩みや不安は、医療現場だけでは聞けるものではありませんでした。

 

そんな経験が得られたからこそ、私は人として【心と体を見られる放射線技師!】との思いで 長年勤めた医療業界を去り、独立しました。

 

『短い診療時間の中で医師の説明を100パーセント理解納得することは困難』

『受診した家族からの報告を受けても理解できずに尚更不安が募る』

といった経験をされたことはありませんか?

 

患者さんの一番近くに居られたからこそ、わかったこと

『歳をとってあちこち痛い痛いと言いながら過ごしたくない』

高齢化社会で長生きするようになったものの、人に迷惑をかけるような生き方はしたくない』

『こんな病気にだけはなりたくない』

『自分に限ってこんなことになるはずがない・・・・』

 

困った時に必ず通るであろう情報化社会の中での『インターネット検索では恐ろしい病名や治療法が出てくるばかり・・・』こんな経験をされた方も少なくないのでは?

 

医師の一番近くで勤務していたからこそ、わかったこと

【医療現場で提供している検査・治療・保険予防医学(健康診断など)】【その人にとって本当に必要な(受けるべき)医療】には非常に大きなギャップがあることを知った今、

 

【より良い選択肢】を伝えるとともに、皆さんの【心と体の悩み】について、少しでもお役立ていただける内容を発信していければと考えています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。