選択的検査法…骨密度測定編~
骨密度測定とは…
皆さんは骨密度の検査って聞いたことがあるだろうか!?
あまり馴染みのある言葉や検査ではないかも知れないが…
要は骨の密度⇒ぎっしり詰まっている骨かスカスカの骨かを調べるもの!
骨密度今昔物語
ここ最近の日本人の体型は大きく変化をきたし、特に若者においては、ひゅ~っと背の高い欧米~ヨーロッパ風のスマート体型の方が非常に多くなってきた。
昔の日本人と言えば⇒胴長短足⇒私たちの時代(40~50代)がそうであって、分かりやすく言えば馬といっしょね!
日本人:欧米人=道産子:サラブレッド
かっこで言えば…見た目からしてブサイク系とカッコイイ系だ!
が、しかしブサイクには力強さと体力があった!
サラブレッドは見た目は良いのだが、あまりに短期間のうちに良い食材と栄養補助食品でヒュルル~っと背が高くなったため、それに伴う筋力と骨がついてきていない場合が少なくないのだ!
そう!昔のように田畑を耕し、農作業をしていた日本人はパワーも忍耐もあったのだが、最近の若者にはそういう場面を経験してきた履歴がない。
そのためか!?病院で検査(骨密度測定)をしていたときも、意外や意外!
70代の人より20代の若者のほうが圧倒的に骨密度が低い!ということを目の当たりにする場面が幾度となくあった。
通常であれば、骨密度は20代を最高潮に、経年につれ落ちていくのが当たり前となっているが、昭和の時代に比べ平成・令和はあまりにその最高潮が低すぎる!
これでは、今の20代が70や80代となる頃には、あまりに酷い骨しか合わせ持たない人が多い世の中となってしまうことが容易に想像がつく。
検査するならDXA法
身体の中の骨の状態を知るためには骨密度を測定するしかその状態を知ることはできない。
今現在、日本の医療の中には主に3通りの骨密度測定法がある。
1.MD法
手の甲(中手骨)のレントゲン写真を撮ることにより、その透過度により骨密度を測るもの⇒一番簡単かつ普及している測定法ではあるが、末梢の骨を測ること(通常の日常生活の中では骨折することのない骨)を目安として測定するため信憑性に欠ける。また撮影の条件により結果にバラツキがあり経過観察には不向きなため、受けるにしても、あくまで『簡易検査として多くを望まず指標として』くらいのつもりで受けるのが良し=あまり推奨はできない。
2.超音波法
ほとんどが、かかと(踵)にゼリーを塗り超音波を用いて測定される。レントゲン(X線)を使うことがないため妊婦等にも有用:ただし若年層は正確な測定ができない場合が多い。これもMD法と同様に通常では折れることのない踵の骨(高い所から飛び降り踵を強打しない限り骨折することはない骨)を測定することにより調べるため、有意義とは言えず=あまり推奨はできない。
3.DXA(デキサ)法
レントゲン(X線)を用いて大腿骨の付け根(股関節)と腰(腰椎)の2ヶ所を測定することにより調べるもの。
実に、この2ヶ所の部位はいずれも高齢者に一番骨折の多い場所であり、転倒及び自然にも骨折(圧迫骨折等)が起こりうる部位となっている。
検査時間は約15分と、他1.2.の検査に比べ時間を要し、検査中じっとして居なければならないため少々の苦痛は伴う可能性はあるが、どうせするならこの一番信憑性も高いDXA法が間違いない。
価格的には、これが一番高額で保険を使い3割負担であっても1,350円(3つの測定法の中ではこれが一番高額であるが)、するなら経過も追えるこの手法を選ぶのが先決だ!
病院、医院によってどのような装置を設置しているか異なるため、予めこの検査を受けるためにはインターネットHPで病院を調べてから受診することがベストである。
検査の受け方
これについては、皆さんも気になるところだろう…
一番に年齢が高齢者の部類の属する方は、普通に装置が設置してある病院・医院の内科や整形外科へ行き、『骨密度が気になるから測ってほしい』と言えば通常、問題なく検査を進めるように手配(検査自体は予約制であることが多い)してもらえるはずだ。
また、若年者の場合はまず、骨密度マーカーたる血液検査を勧められることが多いと思うので、まずはこれで様子を伺うのもありだ!
結果が思わしくない場合には必ず上記検査へと誘導されることとなるため、一人で悩まず相談を持ち掛けることがベターだろう。
最後に
高齢者だけが低下してきた骨密度(骨粗鬆症など)を・・・が当たり前ではなくなってきた世の中!
あなたも一度自分の骨密度測定してみては如何ですか!?
骨粗鬆症は高齢者のものだけであるという【医療・健康についての捉え方】も、ニューノーマルな考え(今よりも健全で明るい社会)が必要な時代がすぐそこに・・・
※増えてきている骨粗鬆症の詳細については、また別の項でお伝えできればと思います。