CT検査を受けるための手段とは!?
CTでわかる病気・病変
昨日の記事(マルチスライスCTがスゴイって内容)はこちら
kokokara-perspectiveroom.hatenablog.com
で、このCTでいったい、どれだけのことがわかるの!?って疑問を持たれることも多いかと思うので記述しておきます。
・各種骨折
・充実性腫瘍(肝臓癌、膵臓癌、腎臓癌、肺癌etc胃や腸などの管腔臓器以外の、中が詰まった臓器にできたもの)
・各種炎症:盲腸(虫垂炎)、腸炎、肺炎etc(炎症の度合いにもよりますが、炎症が進むと脂肪が取り巻いてきてCT上、白く写ります)
・血管異常・奇形etc
・他
CTで検出しにくい病気・病変
・管腔臓器の中にある腫瘍(食道癌・胃癌・大腸癌・胆嚢癌・膀胱腫瘍etc)
⇒これらは大きく進行した場合には見つかりますが、ここでは早期発見を目的としているため、中に空気や水を含むパイプのようになっている臓器(管腔臓器)は検出が苦手⇒CTもこの検査だけでパーフェクトとは言えない(場合によっては造影剤を血管内に注入しながら撮影する造影CTが有用な場合もあり)
この検査を受けるには…
少し難しくなってしまいましたが本題に戻りましょう。
CTを受けるには…
健診・人間ドックという手立てもない訳ではありませんが、こちらは検査を受けるのにコスト(お金)がかかってしまいます(病院、医療機関側はこれが一番儲かるため有難いが…)ので
保険でこの検査を受けることにしてもらったほうが断然良いです。
ここで、皆さんにお願いしたいのは
①自身のことをよく分かってくれる【融通のきくかかりつけ医】を持つこと⇒この場合は先生にお願いしてCTを撮って欲しいと言えばOK!
②①のような【融通のきくかかりつけ医】がない場合は演技者になること⇒ドラマの主人公にでもなったつもりで『ゲホっゲホっもうかれこれ意味不明の咳が続いて夜も眠れないです』『お腹が痛くて仕事もできません』と、上手に演じることが必要です!⇒初めは難しいかもしれませんが練習してください!あなたは役者です!
CTを保険で受けるためには
そうなのです!CTを保険(国民健康保険、社会保険、後期高齢者医療制度etc)で受けるためには疑い病名というものが必要なのです。
上記②で言えば…【気管支炎疑い】【肺炎疑い】【急性腹症疑い】などがこれにあたります。
この疑い病名がつけられなければ、保険上でCTの検査を行うことはできないのです。
逆に言えば、疑い病名がついてさえしまえば、医師も簡単に検査のオーダーが出せるということになります。
CTの部位別分類
ここでオマケ的に…
CTは身体全身の位置で大きく3つのパーツに分けられています。
1,頭頸部(言わずと知れた頭から首まで)
2,体幹部(胸鎖関節【喉の下あたり】~恥骨結合【足の付け根あたり】まで)
3,四肢(左右手足全部)
どんな場合においても、この3つのパーツで点数か決められていて、この1パーツであれば、どれだけの範囲を撮影しても料金は変わらない!というルールがあります。
たとえば②の例のように『咳も出るし、お腹も痛い』と仮にした場合、
2,の体幹部にあたりますので、その範囲全部撮っても、胸部だけ撮っても、お腹だけ撮っても、みんな同じ料金なのです。
どうせ検査するなら…あなたならどれを選びますか!?
『咳が出るって言ってるから胸だけでいいや』って人!
⇒あなたは、お人好しですo(*≧∀≦)ノ
まとめ
どうせ同じ時間とお金を使って診てもらうなら…全部診てもらったほうが良いに決まっています。
放射線だから被曝のことが…と気にされる方も少なくはないでしょう。
もちろんです!それについてはまた次回にでもお伝えするとして!
少し見えて来ましたね♪
今すること!
真面目に一生懸命!も大切ですが…
役者になりきり練習する(自分自身も融通のきく人間になる)!
これも大事!
あなたには【融通のきくかかりつけ医】は居ますか!?
*わかりにくいところがあれば、コメントにて質問頂ければ、できる限りお応えしたいと思います。
閲覧いただきありがとうございます。